学生時代と何が違うか
社会人の資格勉強は、学生時代の試験勉強とは条件が違います。一日に使える時間が短く、その時間さえ残業や飲み会、出張でたびたび削られます。仕事のあとは頭がすでに疲れていて、同じ一時間でも効率が落ちます。その代わり、なぜその資格が必要なのかがはっきりしていて、仕事の経験が理解を助けてくれることも多いものです。ですから戦略の中心は、長い時間を確保しようとすることではなく、短く途切れがちな時間を地道につなぎ合わせることにあります。
働きながら資格試験に備えるときの試験選び、平日と週末の時間配分、過去問中心の勉強、忙しい週の乗り切り方をまとめました。
社会人の資格勉強は、学生時代の試験勉強とは条件が違います。一日に使える時間が短く、その時間さえ残業や飲み会、出張でたびたび削られます。仕事のあとは頭がすでに疲れていて、同じ一時間でも効率が落ちます。その代わり、なぜその資格が必要なのかがはっきりしていて、仕事の経験が理解を助けてくれることも多いものです。ですから戦略の中心は、長い時間を確保しようとすることではなく、短く途切れがちな時間を地道につなぎ合わせることにあります。
勉強を始める前に、試験そのものを把握しておきましょう。同じ資格でも回ごとに申込期間と試験日が異なり、筆記と実技に分かれていたり、受験資格に実務経験の条件があったりします。こうした情報は個人のブログや掲示板ではなく、試験を実施する機関の公式案内で確認するのが確実です。出題基準が改定される年もあるので、前年の教材を譲り受けた場合は変更点がないか必ず照らし合わせてください。
準備期間はやる気ではなく、実際に出せる時間で決めます。まず教材の目次と過去問にざっと目を通して全体の分量をつかみ、平日と週末に現実的に使える時間を書き出します。二つの数字を並べると、何週間必要かがおおよそ見えてきます。会社の繁忙期や休暇、家庭の行事を先にカレンダーに書き込み、その期間は勉強量を少なめに見積もりましょう。計算した期間が次の回に間に合いそうになければ、無理に押し切るより次の次の回を目標にしたほうが、結果的に早いこともよくあります。
平日は大きな時間を期待せず、決まった小さな時間をつくることに集中します。出勤前、昼休みの一部、通勤時間、寝る前のように毎日繰り返されるすき間を見つけて勉強の場所と決めておけば、今日やるかどうか迷うことが減ります。時間帯ごとに向いている作業を分けておくのもコツです。頭がすっきりしている朝は新しい内容を読み、疲れた夜はすでに見た内容を短く確認する、といった具合です。
週末は平日にできないことに使います。平日の短い時間では、本番と同じように時間を計って過去問を一回分通して解くのは難しいものです。週末にこうした実戦演習をして、採点で見えた弱点をその日のうちに補強すれば、一週間の勉強が一つにまとまります。ただし、週末に一日中まとめてやろうとする計画は長続きしません。休息や家族、友人との約束を先に守り、残った時間に勉強を入れてこそ、何か月も続けられます。
時間の足りない社会人にとって、過去問はいちばん確かな道しるべです。教材を最初から最後までじっくり読んでから問題を解く順番だと時間がかかるうえ、実際の試験でどの深さまで問われるのかを知らないまま進みがちです。教材は一度軽く通読し、早い段階から過去問を解いて、よく出る分野とほとんど出ない分野を見分けましょう。間違えた問題は解説を読んで終わりにせず、教材の該当箇所に戻って確かめておくと、似た問題が出ても解けるようになります。実技や記述式がある試験なら、答えを実際に書く練習を別に確保してください。
何か月も準備していれば、仕事のせいでほとんど勉強できない週が必ず来ます。このときいちばん危ないのは、勉強を完全に止めてしまうことです。一週間休むと、再び本を開くまでにそれ以上の時間がかかりがちです。忙しい週は目標をぐっと小さくしましょう。一日に過去問を数問、用語をいくつか、というように疲れた日でもできる量で十分です。流れさえつないでおけば、仕事が落ち着いたあと元のペースに戻るのがずっと楽になります。
いちばんよくある失敗は、教材や講座を買いすぎることです。資料が増えるほど何を終えたのかがあいまいになるので、基本書一冊と過去問から始め、足りない部分だけを足しましょう。職場に言わずに準備していて、試験日に予定が重なってしまう例もあります。試験日が決まったら、早めに休暇や予定を調整しておくと安心です。申込期間を逃すことも思った以上によく起こります。申込の開始日と締切日をカレンダーと通知の両方に入れておきましょう。